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パークハイアット東京の52階で行われているケーキバイキング。行われていると言っても、当日1日だけの限定だ。期間限定はホテルバイキングの常套手段である。だが、1日だけ行う店というのは少ない。 種類は全部で30種を超えるほどだ。正直、実数が把握できなかった。理由は2点ある。まず、ケーキ類が途中で入れ替わっていたこと。次に、料理台自体が広い上に同じモノが置かれてあったことである。実数は分からない。ただ、ケーキバイキングとしては、多い部類であると記しておこう。 クレームブリュレが実演であり、その場でバーナーによって表面を焦がしてくれた。実演が行われる度に香りが広がり、視線が集まる。演出効果は抜群であった。 味について。バナナケーキはバナナ果肉、ココナッツ入りであった。甘味もしっとりとしており、常夏の陽気な味わいだ。クランベリーのスコーンは生地が軽い。生姜のクレームブリュレはショウガが軽めであった。苦みがちょっと強い。しかし、自分は苦味がもっとも敏感に感じる性質である。これくらいの苦味がちょうどよいのだろう。チョコレートロールは、チョコレートクリームのコーティングが艶やかだ。見た目と同じく、味も派手な印象である。 どれもおいしく食べることができた。ただ、大きさは、適度なものとそうでないものとの差が大きかった。 店内は広く、天井も高い。この店はバンケットであるので、当然のことと言えよう。床には華麗に絨毯が敷かれていた。窓からは新宿都庁と新宿公園が見える。権力を具現化し、混沌を極める新宿。それを象徴する眺めである。 ピアノが置かれていたのだが端に追いやられてあった。演奏は一切ない。この値段であれば、演奏くらいしてもらいたいものである。 補充について。前半は従業員が忙しなく動き回っており、悪くはなかった。それに、従業員の接客態度も非常によい。だが、後半になると、料理類は一切補充されなかった。パンやハム類は、数回の補充で力尽きてしまったようだ。ちょうど甘味に飽きてきた頃、料理類がないのでは辛いだろう。ケーキを入れ替わりで出せる余裕があるのならば、料理類も出して欲しいところである。 おしぼりと紙ナプキンはテーブルに置かれていなかった。いや、テーブル以外にも置かれておらず、従業員にリクエストするしかない。おしぼりと紙ナプキンのどちらも置かれていない食べ放題店も少なくはない。だがしかし、この値段でホテル系とあれば、当然用意しておくべきではないだろうか。ましてや、同ホテルは一流ホテルなのである。 客層は面白かった。大体において、30以上だと思われる女性が見受けられた。だがしかし、男性客も少なくはない。女性に伴われて来たのであれば、まだ分かる。だが、男性だけのグループもいた。しかも、背広姿である。これは珍しいことだ。また、料金は前金制であった。 高級ホテルのよさと、食べ放題に慣れない店の不手際を兼ね備えていた。ある意味で興味深い。だが、それでは済まされないだろう。何故ならば、ケーキバイキングの中にあっては値段が破格なのであるから。よって、食べ放題に慣れていないという言い訳は、全く通用しない。補充をしっかりすることは勿論のこと、紙ナプキンやおしぼりを用意したり、全てのメニューに名札を付けてもらう必要がある。 この値段がケーキバイキングではどのようなカテゴリに位置するのか。この店には、是非考えてもらいたい。そして、開催日が1日だけだということが、食べ放題好きにとって何よりも残念なことなのか。このことも、是非考えてもらいたい。
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