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3月始めから食べ放題を開始した中華料理店。場所は東銀座に程近く、すぐ傍には肉系食べ放題の「ぎんざ スエヒロ」が店を構えている。本格的な中華料理を標榜しているそうだが、食べ放題でも手を抜いているという印象はなかった。 種類は全部で20種強。料理はバイキング制とオーダー制が入り混じるプチオーダー制だ。これはあるようであまりないシステムだ。料理は似通ったものがないし、オーダー制のメニューが存在するのはよい。ランチのバイキングでは種類は多い方だ。ただ、デザート類の弱さがややマイナスポイントとなっている。 味について。フカヒレ入りスープはとろみがあって上品だ。椎茸、えのきが入れられており、フカヒレも結構多く感じられた。チャーハンは味付けが濃過ぎず、香りがある。エビチリソースは海老が大きくてプリプリであった。辛みが強く、しっかりとした味わいだ。春巻は皮に厚みがあるのだがパリパリとしている。ただ、椎茸、もやしが入っているのだが、具材感はあまりない、海老のフリッターは衣がパリパリであり、中の海老も反応がよかった。蘭苑餃子はあまりジューシーではない。肉汁入り小籠包はジューシーで心地よく香る。マンゴーあんまんは甘過ぎずほのかな酸味があった。アイスクリームはココナッツのトロピカルな風味がよく、爽やかに口溶ける。 料理はどれもおいしく食べることが出来た。冒頭にも書いたように、食べ放題でもしっかりと料理を作っている印象である。 店内について。バイキングは店の2階で行われている。狭い1階よりは広いのだが、2階も決して広くはない。テーブル間隔もあまりない。BGMには中国の歌謡曲が流されていた。悪い印象はないのだが、店内はあまりのんびりとはできない雰囲気だ。 サービスについて。料理の回転はとても早かった。おいしいということもあり、できたての料理はすぐに皿に盛られて行った。回転は早いのだが、補充の方は何とか追いついていたようだ。皿の片付けは普通だ。 補充と皿の片付けをこなしながら、オーダーを受けていた。だがそれでも、オーダーした料理はきちんと届けられていたことを記しておきたい。ホットウーロン茶とホットジャスミン茶のために、小さなティーポットが置かれていたのも印象的である。 ただ、1つ残念なことがあった。それはオーダー制の料理があることが分かりづらいということだ。「料理台に置かれてある料理以外に、オーダーして食べることのできる料理も存在すること」 この告知は店内の壁に貼られた1枚の紙に、ひっそりと書かれているだけなのだ。そのため、オーダー制を利用していた客は6割ほどしかいなかった。 オーダー制の料理は目玉メニューが多い。これを食べられるのと食べられないのとでは、全然満足感が異なる。なので、バイキングを始める時に説明する必要があるはずだ。これは、同店の評価にも密接につながる大問題なのである。 この店はまだ食べ放題を始めて間もない。だが、食べ放題だからと言って味に手を抜いているという印象はなかた。それに、種類も多い方であるし、プチオーダー制を敷いて特徴付けている。補充も頑張って行っているのが感じられた。 フレッシュで勢いのある食べ放題店だとい印象を持った。店内が狭いこともあるのだが、実際、12時を過ぎた時点で既にほぼ満席の状態でもあったのだ。 この値段はランチバイキングでは特に安くはない。だが、銀座という地ではそれほど気にする必要のない価格帯だ。「わざわざオシャレをして、はるばる遠い銀座まで訪れた。だから、おいしいモノが食べたい」 そのような客にも満足をしてもらえる内容だろう。 それと同時に、食べ放題の魅力も伝えられる店だ。ただそれには、オーダーをして食べることのできる料理があることを、忘れずにアピールすることが必要である。
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