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代官山にある隠れ家的なフランス料理店で行われているデザートワゴン。同店の表現を借りれば、「デザートワゴンよりお好きなものをお好きなだけ」ということだ。食べ放題ではない。最後にデザートをサーブに来た時の1回のみ、デザートをオーダーできる。 デザートは10種類と少なくない。人参のムースとコンソメジュレ 生うに添えは、まるでデザートのようであった。ウニは新鮮であり、その甘味に驚かされたほどである。「本来、ウニは甘い」という聞き飽きた文句が、頭の中を過ぎった。ガスパチョは酸味が軽い。サッパリと仕上がっている。牛舌の網焼き 粒マスタードソース 季節野菜添えは、タンが厚い。迫力のある牛舌のステーキである。脂のノリもとてもよい。粒マスタードがピリリと舌先を刺激した。パッションフルーツのムースは酸味がしっかりとしている。これくらい強い方がよいだろう。レモンケーキはアイシングの甘みとレモンの酸味が折り合っていた。胡麻入りカスタードプディングは、胡麻が軽い。説明されなければ、胡麻のことには気付かなかったかも知れない。チーズケーキは、丸みを帯びた味わいであった。エッグタルトのようである。クラシックショコラはキメ細かい。繊細な食感であった。 料理、デザートともに、おいしく食べることができた。 店内はあまり広くない。駅からは近いのだが、細長いアプローチを抜けた先の、少し奥まった場所に位置する。隠れ家という言葉がピッタリだ。 テーブルクロスやナプキンを始めとして、ピンクが目立つ。ナプキンが洋服の形に整えられていたのは、印象的だ。 演奏はなかったが、ピアノが置かれていた。テラス席も用意されている。犬も同伴可能のようだ。 客はファミリーや女性同士が多かった。だが、デートとして利用するのには、とてもよい雰囲気だ。 デザートワゴンを持って来るタイミングは、少し遅かった。デザートワゴンに載せられてくるケーキ類は、あくまでも見本だ。 前菜や料理、デザートについて、それぞれ説明を受けた。従業員の態度も丁寧である。 料理やデザートの味に関しては文句がない。デザートも10種類は揃っている。「1回のみのオーダーで、1つにつき1個」ということが納得できるのであれば、堪能してもらいたいフレンチだ。 同店を始めとして、食べ放題と勘違いするような表現には、是非気を付けてもらいたい。他店においても、紛らわしい表現が見受けられる。インターネットによる情報が交錯する昨今。食べ放題についての情報も、今一度見直してみる時なのかも知れない。
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