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ホテルパークハイアット東京52階のグリル料理店で行われているランチのプチバイキング。メインディッシュを選び、前菜とデザートが食べ放題となるシステムだ。 当日のフェアについて、以下に同店のHPから引用する。『カリフォルニアワインの故郷、ナパバレーの人気レストラン「TERRA」からオーナーシェフのヒロ・ソネと夫人でペストリーシェフのリサ・ドマーニを迎えて、初夏にふさわしいカリフォルニアキュイジーヌをお届けします。日本人ならではの繊細な感覚に、フレンチ、イタリアンのエッセンスを加味したナチュラルでヘルシーな料理の数々をお楽しみください』 平日よりも土日祝日の方が料金が高い。訪れた日は前者であった。メインディッシュには、ニューヨークステーキを注文した。 アクセスや店内の様子は以前のレポートを参考にしていただきたい。 種類数は30種近く。プチバイキングでは多い方だ。デザートは入れ替わり制であった。 ニューヨークステーキは厚みがあり、噛めば噛むほどに旨さが滲み出る。アリゴが底にたっぷりと敷かれていた。チーズの風味が田舎臭いジャガイモを高貴に仕立て上げている。 スモークサーモンにはケッパーが散らされていた。コールドポークは軽い味わいだがコクはある。カイワレダイコンやクルミが配されていた。、魚介のトマトソースには、海老、イカ、ブロッコリーが使われている。ちょっとした辛味がアクセントだ。パスタサラダに使われていたのはペンネリガーテ。ペンネはかために茹でられており、食感を楽しめる。味付けはバジル風味であった。スモークビーフには松の実が散らされている。厚みがあって、薫り高い。冷製オムレツは味付けがシンプルだ。ほうれん草がたっぷりと混ぜられている。キノコのマリネには、シメジやエリンギが使われていた。キリっとした酸味を奏でる。 デリスショコラは、甘味と苦味とがしっかりとしていた。濃厚でビターで、大人の味わいである。マカダミアナッツのタルトは、ぎっしりとマカダミアナッツが敷き詰められていた。キャラメルのほろ苦さとマカダミアナッツの脂とが、口中で一斉に広がり行く。ニューヨークチーズケーキは実に濃厚。ふんだんに散らされたブルーベリーのおかげで、多少は後口がすっきりとする。チョコレートムースはふんわりとした。たくさんのイチゴが載せられている。ピーチパイは、爽やかだ。ただ、ピーチは立ち上がりの風味と甘味とで力尽きてしまう。後半は惰性で、パンチ力が足りない。 どのメニューもよい出来だ。ただ、カリフォルニア料理の特徴が現れていたかと訊かれたら、あまり大きくは肯けまい。 BGMにはジャズが流れていた。客層は30代以降が中心。ビジネスマンのパワーランチ、主婦の会食が主であった。女性が6割を占める。 補充は早い。片付けやメインディッシュを供するタイミングもよかった。 メインディッシュのグリル料理は、迫力はあるが精細さも潜む。前菜は軽めだが食べ応えがあり、デザートは深くて重たい。サービスや居心地、眺望もよかった。値段はランチの中では最も高い方であるが、十分に満足ができる内容だ。 ただ、TERRAのシェフを招聘しているのだから、もっとカリフォルニア色を押し出してもらいたい。それが昨今のホテルフェアというものだ。
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