|
西新宿にあるカレー店で行われているランチの食べ放題。本店である十二社店がつい先日移転したものが同店だ。ただ、移転と言っても数軒隣であり、住所も番地までは同じである。 最寄り駅は西新宿だが、新宿駅からでも歩けないことはない。場所は、十二社通り沿いであり、同通りと青梅街道との交差点である成子坂下の近くである。看板も出ているので、近くまで行けば分かるだろう。 種類は全部で10種程が揃う。種類数は多くない方だ。種類数の少ないカレー食べ放題においても、カレーが2種というのは少ない。ただ、サイドメニューの数は悪くないだろう。牛、豚、鶏と、ある程度肉が食べられるのもよい。 味について。ライスはバターライスと記されていた。ただ、バターの脂や香りらしきものはほとんど感じられない。ポークバラ肉煮こみカレーは始めに甘味が広がり、一時フルーティーであるようにさえ思う。ただ、徐々にであるが、ほんのりと辛味が差してきて、最終的には重くなる。ポークバラ肉はとても柔らかく、バラ肉というだけあって脂も豊富だ。ビーフホホ肉煮こみカレーは、立ち上がりの香りは強いがちょっと上品である。コクがあって旨味がよく感じられた。最初から最後まで、味のテンションは同じままである。ビーフホホ肉は中々にゼラチン質であり、食感的にも面白い。激辛ソースは初めにコクが感じられるのであるが、その後すぐに激辛が襲ってきて、正直味がよく分からなくなる。加える際には分量について気を付けてもらいたい。 とりみそ炒めはコッテリとしている。みそらしさはないが、食べ応えはあった。名札に「るろう」とあったものは魯肉だ。通常「ルーロー」と呼ばれるものであり、豚肉の煮込みのことである。非常に柔らかく煮込まれており、ほぐし感がよい。 もうやん式おうどんには、ほとんど具材らしきものが見当たらない。油そばのような食感であり、辛味もある。ふかしじゃがいもにはメークイーンが使われていた。丸ごと1個の大きさなので、食べ応えはある。味付けはされていないので、カレーをつけるのがよい。 カレーはスパイシーではないのだが、たくさんの野菜と果物を溶け込むほど煮込んでいるだけあって、味わいは複雑だ。繊細ではないがオヤジ系であればこういうものが相応しいし、肉にパンチ力があるのもよい。 店内はあまり広くはない。キッチンの壁はガラス張りになっており、入り口寄りに置かれた大きなカレー鍋を見ることができる。テーブル間隔は狭く、相席は必至であった。明かりは暗く、ウクレレや木造の装飾品などが置かれている。全体的にウッディ調であり、テラス席も2テーブル設けられていた。曰く、「ハワイアンな雰囲気」だそうである。 TVは置かれているが点けられておらず、たくさんのマンガが置かれていた。棚に見られたのは、”北斗の拳”、”ギャラリーフェイク”、”美味しんぼ”(1冊。好きなマンガに限って数が少なかった)などである。 酒も少し確認できたのだが、”ディータ”、”カルーアコーヒーリキュール”、”マリブ”などのリキュール類ばかりだ。 BGMには、たまたまだったのか、鳥の鳴き声ばかりが流されていた。 客は20代半ば以降が中心で、男性が8割程である。ほとんどの人がスーツを着ていた。1人客も多く、マンガを読んでいる客は少なくない。 補充はまぁまぁである。デザートは少し遅めであった。皿交換はできないので、皿の片付けは行われない。名札は全てに付けられてあった。 種類は多くないし、ムードは不思議なものの店内は落ち着ける感じではない。だが、カレーはとても個性があっておいしく食べられるし、肉のボリューム感は圧倒的だ。値段もランチの標準である。 非食べ放題としても有名な同店。今更ではあるが、移転リニューアルしたことであるし、是非オススメをしたい。
|