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田原町にあるフグ料理店で行われている食べ放題。創業明治14年という老舗である。食べ放題だけというのはできない。食べ飲み放題のみができる。 コースで次から次へと料理が出される。注文したいものを食べ終えてさえいれば、お代わりが可能。全てを食べ終えてから食べ放題となるノルマ制とは異なる。ただ、コースと述べたが、正確にはコースではない。用意できた料理からどんどん運ばれて来るのだ。最初から、ほとんど全ての料理が用意されていた。そのため、テーブルの上は非常に賑やかな状態となる。 場所は田原町駅を出てすぐなので迷うことはないだろう。国際通り沿いにある。 種類は全部で10種に満たない。種類数自体は少ない。だが、全てがフグに関係のある料理であり、それぞれに調理法が異なる。そういう意味では、種類数は少なく感じられなかった。あくまでも、フグのみを食べに来たと考えるべきである。 味について。フグの刺身は、薄く造られており、器の模様が透けて浮かび上がる。薬味として、アサツキやクズが載せられている。フグの身は非常にコリコリとしており、小気味よい。焼フグは、炭火コンロを使用する。完全に火を通さず、サッと焼くのがポイントだ。適度な噛み応えとジューシーさを残しながらも、香りは増す。他の白身魚を焼いたものより、数段も上品である。フグしゃぶ鍋は、ポン酢でいただく。薬味は、アサツキとモミジ下ろしである。フグの骨身から流れ出す旨味がスープに溶け込む。モチはとても薄い。白子はほのかに甘味が感じられる。舌触りはとてもまろやかであり、口の中でどこまでも膨らんで行く印象。フグ唐揚げは、油分はあるのだが、さっぱりとした後口だ。身はまとまりがあって崩れない。添えられたレモンをさっと絞るだけで、気の利いた態度に変わる。フグ寿司に使用されているシャリは酢飯ではない。正直、これでは締りがなく、後味はだらけたように感じられた。フグ雑炊は、フグしゃぶ鍋を利用して、テーブルで従業員に作ってもらえる。軽く味付けをしてもらい、仕上げに、卵とアサツキを加えていた。フグの旨味が凝縮されたスープ、優しい卵、ちょっと上品なアサツキは非常に相性がよい。水菓子はみかんであった。 どれもがおいしく食べることができた。フグだけで、お腹を一杯にできるのは嬉しい。 店内はそれほど広くはない。和風造りだ。テーブルと座敷が用意されている。テーブル間隔は普通くらいであった。床はピータイル。テレビが置かれてあるが、点けられてはいない。窓の外にはこじんまりと造られた庭が見える。BGMには、和楽器での演奏曲が流されていた。 客は30代以降が多い。時々、20代のカップルも見受けられた。 補充についてだが、ほとんどの場合、問題はない。ただ、フグ寿司だけが非常に遅かった。1人前は2貫だけであるし、華やかな付け合せが用意されているわけではない。あまり時間がかかるようには思えなかった。 当日、ドリンクでよく注文していたのは、ウーロン茶。すると、テーブルにウーロン茶のペットボトルが置かれた。確かに便利は便利なのだが、あまり好ましくないだろう。本来であれば、オーダーしたら、すぐに運んで来るようにするべきである。 ぐるなびには、10000円の食べ放題コースも表記されてあった。だが実際には、12000円の食べ飲み放題コースのみが有効だ。システムが変更されたなら、HPも更新するべきである。 刺身から、炭火焼、鍋、雑炊など、バリエーションが豊かだ。種類は少ないのだが、満足はできる。値段は高いのだが、扱っているものが高価なだけに仕方がない。 ただ、食べ放題コースがなく食べ飲み放題コースしかないのは、明らかに不親切である。何故なら、飲み物はアルコールが中心であるのだが、アルコールの苦手な人は数多くいるし、車で訪れた場合にはソフトドリンクしか飲めないからだ。以前と同じように、食べ放題のみも可能とするべきである。 フグ食べ放題は珍しくて貴重だ。なので、是非とも選択肢を広げてもらいたいのである。
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