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有名ベトナム料理店のランチバイキング。本店は東中野にあり、支店である同店は新宿西口にできたばかりだ。宮廷料理を謳い文句にしたレストランであり、店内の造りやメニューはベトナムのそれである。ちなみに、同ビルの地下1階にはカレーのランチバイキングを行っている「カラチ」がテナントとして入っている。 種類は全部で10種。これは少ない方だ。アジア料理は種類がどこの店も少ない傾向にある。だが、その中にあってさえ、平均よりもやや劣る。目新しいものもあまりないし、デザートがパイナップルだけというのは寂しい。ただ、料理は1品1品のどれもが丁寧に作られていた印象だ。 味について。スープは竹の子、砂肝、ねぎが入っている。味付はあっさりとしていた。シチューは白豆、肉が入っている。濃厚で豆のアクセントがあり、食べ応えがある。鶏ガラライスはコクがあって風味がよい。グリーンカレーはジャガイモ、チキンが入っていた。ほんのりとココナッツが香る。甘酸っぱさがあり、懐かしいものに再会したような気分にさせられた。 料理は種類が少ないのだが、メインを張るメニューはおいしく食べることができた。だがそれだけに、種類が少ないというのは残念なことである。 店内はレンガ造りであり、ベトナム音楽が流れる。決して広くはないのだが、テーブル間隔は特に狭くはない。テーブルには厚みがある。椅子もしっかりとしていて、とても重みがあった。ディナーでは宮廷料理が用意されているのだが、それに相応しい格式ある厳粛なムードが漂う。ただ、ランチタイムでは、ゆったりとした空間という趣の方が強い。 補充は早かったし、皿の片付けも適度であった。料理もしっかりと温められていたし、食べ方の指導も親切に行っていた。ただ、名札が付いていなかったのは残念である。 味付けは日本人向けにアレンジはしない。できるだけ本場の味を再現しようとしている。ベトナム料理の有名老舗店であり、ホイアンの経営者も出店する際に、同店のオーナーに相談しに来たほどだ。 それだけに、味や店内の雰囲気は他店とは違うものが感じられる。ただ、やはり、食べ放題なのであるから、種類が少ないことはマイナスと言わざるをえない。ゴイクォン(生春巻)やフォー(米で作った麺)、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、チェー(ベトナム風ぜんざい)、マンゴーやバナナを調理したデザートなど、ベトナム料理で人気の高いものはたくさん存在している。そのようなメニューを本場のベトナム宮廷料理を作っている同店で食べることができれば、非常に喜ばしいことではないだろうか。
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