|
キャピトル東急ホテルの地下1階で行われている、中華料理のオーダー制バイキング。グランドメニューのほぼ全てが食べ放題となる。 種類は全部で150種も用意されている。ただ、「ふかひれ姿煮」だけは1度しかオーダーができない。だが、これは、他の中華料理のオーダー制バイキングでも同様だ。なので、それほど気にすることはないだろう。 燕の巣やかえる、なまこなどの珍味や、時価が提示されている伊勢海老も食べ放題の対象だ。鴨や点心、デザートも含まれている。 これだけの種類数があり、かつ、どれもがグランドメニューなのである。これならば、文句を付けるのは難しい。 味について。伊勢海老の黒豆ソース炒めは、伊勢海老のよく身が締っていた。さっぱりとした身に、濃いめのソースがよく合う。ただし、黒豆は思ったよりも弱い。海老のフライは身がたっぷりであった。カリっと揚げられている。アスパラガスのホワイトソース煮は、アスパラガスの香りが強い。苦みもしっかりと残っている。鴨の薫製は、風味がよかった。ゆっくりと口の中に伝わっていく。白身魚の辛子炒めはピリ辛程度である。そのアクセントが、上品な白身には必要だ。 杏仁豆腐には2種のソースがかけられていた。とても柔らかく、儚く消えていくようだ。胡麻団子はピンク色をした砂糖がかけられている。もっちりとしており、密度が濃かった。あん入り揚げバナナは、バナナがとろりと溶けるようだ。リンゴのあめからめは、リンゴと飴に、あまり一体感がなかった。ただ、その組み合わせが面白い。 どれもがおいしく食べることができた。リンゴのあめからめは、目の前で実演を行ってくれる。これは、面白い。ただ、それならば、北京ダックをトッピングの好みに応じて巻いてくれてもよかった。 店内は落ち着いた青と黒が目立つ。赤く彩られたものや、凝ったような飾りものは見当らなかった。悪い意味ではなく、あまり中華料理店という印象がしない。テーブルの間隔は広い方だ。窓からは地下鉄「溜池山王」駅の入り口が見える。色気のある景色ではない。正直、これではムードが感じられないだろう。 客層は高い。40代以降が中心である。高級中華料理店なのだから、当然である。 補充は普通だ。特に早いということはなかったが、遅くもない。片付けはよい方だ。その証拠に、テーブルには皿がたまらなかった。料理が適量だったのはよい。 オーダー制中華料理の中ではもとより、食べ放題の中で最も高い値段帯だ。だが、味、種類に関しては文句がない。補充や居心地も悪いことはないだろう。値段は高いのだが、高級中華料理を安心して食べられるのはよい。食べ放題の利点が発揮されるからである。お金に余裕があるのならば、是非1度は訪れてもらいたい。
|