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ヒルトン東京2階にあるブラセリーで行われているデザート食べ放題。ブラセリーとは言っても、同店はほとんど食べ放題専門店(用語詳細は拙著「食べ放題をもっと好きになる本」をどうぞ)と言ってもよい。 当日は「ヨーロピアンケーキフェア」が行われていた。ちなみに、ランチやディナーで行われていたのは「情熱のイタリアン フードフェア」だ。 最寄り駅は西新宿もしくは新宿であり、駅からは近くない。歩きたくない、もしくは、地理に自信がないのであれば、新宿駅西口京王デパート前とホテルとを循環している無料シャトルバスに乗ることをオススメする。 種類は全部で25種ほどが揃う。数としては多い方なのであるが、フルーツプラッターや焼き菓子が多い。従って、実際にはもっと少なく感じられる。ホテル系のデザート食べ放題としては、決して多くはない。 ドリンクはサーブ方式であった。 味について。パスタはタリアテッレとスパゲッティであった。前者はソーセージとキャベツのオイルソース、後者はナスとブロッコリーとアスパラのピリ辛いトマトソースである。ピザは薄焼きではないが、生地がカリカリとしていた。載せられているのはアスパラ、チキン、コーン、赤ピーマン。ホットサンドにはハム、ピクルスに加えてたっぷりのチーズが挟まれていた。 トリュフタルトはアーモンドが香った。真ん中をくり貫いたホワイトチョコが、茶目っ気たっぷりに被せられている。マンゴーのクレープ包み焼きはマンゴーの香りが充満していた。クレープ生地の優しさもある。 マラカイボフィナンシェは香り高くビターだ。なめらかさと弾力とが調和した食感もよい。ちなみに、マラカイボとはヴェネズエラの希少価値の高いカカオ豆のことである。 ジャーマンチーズケーキは濃厚であるがチーズの風味が重くない。レーズンが入れられており、底はクッキー生地である。ソースにはラズベリーとブルーベリーが加えられていた。チョコレートクランチケーキはしっとりとしており、苦味は弱かった。底にはクランチが敷かれており、板チョコやチョコレートソース、フランボワーズが載せられている。チョコレートブリュレは、「Hilton Tokyo」と金粉で描かれたホワイトチョコをいただく。なめらかな口当たりで、ほのかにビター。フルーツタルトにはフルーツがたっぷりと載せられていた。キウイ、マンゴー、フランボワーズ、ブドウ、パイナップル、イチゴに加え、ビスタチオ片がトッピングされている。フルーツの下にはカスタードクリームが敷かれており、タルト台はとてもしっかりとしていた。 ケーキはどれもが味濃く、しっかりとした作りである。軽食は悪くないが、ケーキに比べれば、取り立ててどうこう述べるほどではない。 店内は適度に広かった。テーブル間隔は広めで、床はタイルだ。BGMはない。客は20代後半以降が多く、女性が8割を占める。 中央に立つ四角柱の2辺に料理台が置かれていた。この値段帯のデザート食べ放題にしては、料理台が狭過ぎて迫力不足だ。前回デザートで訪れたのはもう既に6年も昔になるので、単純に比べることはできない。だが、当時に比べると料理台の面積は半分以下に縮小している。 補充は早かった。片付けも同様に早く、ドリンクの注ぎ足しもよい。 どのデザートもおいしく食べられるし、個性的だ。補充は手馴れていて早いし、居心地もよい方だ。ただ、この値段帯にしては種類が少ないし、実演もない。何かしらの惰性すら感じられる。 実演なしの狭い料理台という演出で、客の胸がときめくと本当に考えているのであろうか? バイキング方式の食べ放題の魅力は、「料理台を前にした時のときめき」である。それも追求するべきではないだろうか? 同店、いや、同ホテルは超有名な食べ放題の老舗だ。食べ放題界を牽引しており、その未来を背負う。だからこそ、あえて苦言を呈したい。
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