|
銀座の並木通り沿いにあるバーのランチバイキング。1950年代から営業している老舗のバーだ。 並木通りと言えば高級ブランドが建ち並んでいる。このような場所で、お手軽なランチバイキングを行っているのは非常に面白いところだ。 種類は少ない。大まかに分けると、サンドイッチ、スパゲティ、サラダである。ポトフもあるのだが、これは食べ放題が不可能だ。種類が少ないことは否めない。だが、この値段であるのだから、仕方がないだろう。食べ放題メニューが単品ではないこと、ポトフが付いていること。この2点があるだけ、よいと思った方がよいかも知れない。 味などについて。ポテトサラダは潤いがあり新鮮だ。じわっと甘味が広がる。オープンサンドは簡易だ。しかし3種類あるので、ある程度はバリエーションを楽しめる。胡麻ジャムと果肉入りリンゴジャムは適度に甘く、素材の味がよく生きている印象であった。また、食べ放題不可だが、ポトフは太いソーセージとブロッコリー、ニンジン、たまねぎなどが入っている。具材が大きいので食べ応えがあった。 食べ物はどれも簡素なものだが、程よく食べることができた。種類が少ない割には思ったよりも飽きがこなかった。これは、我ながらに意外であった。 店内について。広さについてだが、バーにしては特別に狭いということはない。だが、食べる場所というように考えると、残念ながら窮屈だ。雰囲気だが、店内は暗く、BGMにジャズが流れている。新しいナンバーではないので雰囲気と合っており、おくゆかしい。 食べ放題が行われている1階には、個別のテーブルがなく、基本的にカウンターだ。勿論バックバーは充実している。アイスペールにはFourRosesのロゴがプリントされていた。寛いで食べるには不向きだが、ムードは言うことなしだ。簡易なメニューに対して、店内の雰囲気と並木通りという場所が、よい意味でミスマッチである。 サービスについて。回転は比較的早かった。だが、料理を作っている上の階との連携はしっかりと取れているようであった。補充が乱れたのを見たという記憶はない。 悪くはないのだが、気になることがあった。看板やポスターなどにはランチのことが宣伝されてあった。しかし、食べ放題であることは一言も触れられていなかったのだ。ただ単に500円でオープンサンドのランチというのではあまりにも陳腐だ。だが、この場所でこの値段で食べ放題というのであれば驚きである。なので、是非とも食べ放題であることを訴えてもらいたい。 この店は非常に特異である。と言うのも、銀座の並木通りにある老舗バーで格安の簡易ランチバイキングを行っているからだ。種類の貧弱さは否めない。だが、回転率がよくおいしく食べることはできるし、雰囲気もよい。穴場店であるし、簡易ながらもこの値段でよくやっているという印象だ。食べ放題に行き慣れた人ほど、面白いと感じられる食べ放題店であろう。
|