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東京ドームホテル最上階レストランのプチビュッフェ。冠の「サウンドステージ」、店名の「アーティスト」が物語るように店内にはステージが設けられており、ミュージックコンサートが行われる。ジャズ、ソウル、ブラックミュージックから、ボサノヴァ、クラシック、ネオスパニッシュにポップス、カントリーまでジャンルは多彩だ。ただ残念ながら、ランチではライブ演奏は行われない。 種類はアンティパスト類が20種、デザートは11種ほど。アンティパストに入れ替わりはなかった。だが、デザートは入れ替わり制であり、常時置かれていたのは5種ほどだ。種類が多いのは主にサラダ類である。なので、種類は特に多いと感じられる程ではない。ただ、ホテル系と言えども、プチバイキングばどこの店も種類が少ない。その中ではよい方だ。 味について。アンティパスト類から。ムスクランが用意されているのは珍しい。7種の野菜を混ぜて栽培されただけあって、味や香りが複雑に絡み合っていた。パテ ド カンパーニュはパイ部分が香ばしく、詰め合わせた肉と野菜は密だ。 デザートについて。マロンショートには栗が丸ごと入れられていた。マロンペーストは濃厚で甘味がある。生クリームやカスタードクリームと混ざり合い、まろやかだ。底に敷かれたナッツがよいアクセントであった。アップルパイは生地が薄い。果肉のシャキシャキ感はあるのだが、ペチャッとした印象がする。ブランマンジェはパリンときれいに割れ、そこからバニラが香る。サッパリとしていながらも、薄っぺらさはない。プチパイシューは一口で収まる手軽さだ。 どれもおいしく食べることができた。ただ、デザートは入れ替わり制であるし、補充も特によいということはない。やや安定感を欠く。 店内は広い。バーカウンターやテーブル席、バルコニーシートや個室までもあるようだ。用途に合わせて使い分けられる。テーブルは余裕のある配置だ。バルコニー席に敷かれた絨毯、ステージから離れたテーブルに設置されたテレビ、ステージが見られるようにt配慮されたガラス張りのバックバーが印象的だ。 ステージの前に置かれた料理台は広めである。アンティパストは同じモノが2台置かれていたくらいだ。ただ、勿論、種類の異なる料理が置かれていた方が嬉しいということは言うまでもない。 客層は中高年以上が中心だ。演奏のないランチタイムではBGMでジャズが流されていた。主にスタンダードナンバーだ。高層階からの眺望、様々なミュージックを受け入れる開放的な空間、重過ぎない程度の厳粛な雰囲気。店内は洗練されている。デートは勿論のこと、親しい友人や家族などと過ごすには相応しい。 補充はまぁまぁであった。料理台のすぐ近くに、補充用のアンティパストやデザートが用意されていたのはよい。だが、目立つ場所に置かれていたし、近くに置かれていたものの出されるタイミングはよくなかった。この2点はちょっと残念である。 皿の片付けはよかった。席を立って料理台から料理を取って戻って来る。その頃には必ず新しい皿やフォークが置かれていたのだ。ドリンクのサーブも早い。メニューの全てに名札が付けられていたのもよいところだ。 この店はテーマレストランである。これが他の食べ放題店と異なる雰囲気を醸し出している点だ。居心地は非常によい。だが、1品のメイン料理が付いているとは言え、ランチでこの値段は安くはないだろう。種類も特に多いということはないのだ。 だが、もっと気になることがある。それは、プチビュッフェ時にはライブが行われないということだ。昼の時間に演奏することが無理であれば、ディナーにプチビュッフェを取り入れてもらいたい。演奏の際、料理台が問題になるかも知れない。だが、サーブ制ならばよいだろう。 是非ともディナーにも食べ放題を行ってもらいたい。洗練された音楽を提供してくれる、数少ない食べ放題店のうちの1つなのであるから。
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